平成11年度当初予算 マルチメディアコンテンツ市場環境整備事業

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鎌倉大仏=レンジセンサーと3次元CGが迫る大仏の謎= (株)キャドセンター

鎌倉大仏の3次元デジタル化が可能にした
創建時の大仏・大仏殿の復元CG

文化財の3次元デジタル化とそのデータベース化及びマルチユースの社会的ニーズは急速に高まっています。
本作品では、大規模文化財建造物の事例として国宝・鎌倉大仏を取り上げ、先端技術である高精度レンジセンサーを使って3次元データを取得し、創建時の大仏及び大仏殿の想定復元CGの制作、3次元CGによる鋳造プロセスのビジュアル化や現状診断への活用、鎌倉の実写映像などを含め、鎌倉大仏をテーマとするDVDコンテンツを制作しました。
本作品は、鎌倉大仏の修復・保存などへの公的活用を図っていくとともに、長期的には、文化財建造物の3次元データベースを構築して国民的・国際的な利用をめざします


【プロローグ】=頼朝の鎌倉幕府樹立から大仏造立まで=
鎌倉大仏は、造立以来700年余のあいだ、多くの人々に親しまれてきたが、残された記録は驚くほど乏しく、謎に包まれた部分が多い。
大仏の造立は、鎌倉幕府が京都・西国に対抗する鎌倉・東国の威勢を示すことと、国を治める象徴としての意味を持っていた。

鎌倉大仏は、初めは木で造られ、木造の大仏と大仏殿は浄光という勧進僧により1243年に完成したが、その後わずかな期間しか存在しなかった。その理由は定かでない。

【創建時の大仏】=レンジセンサーによる復元CG=

大仏の計測に用いたレンジセンサーは、多数のレーザー・パルスが物体に反射して戻ってくる時間から距離を算出して、対象物の3次元形状を10,000分の1の精度で自動的にデータ化する装置である。
計測は、大仏の外部だけでなく内部についても行った。
大仏殿の復元は、東京工業大学名誉教授・平井聖氏の監修により、あくまで想定という前提のもと、建物様式としては大仏様で表現することとした。
これまで少なくとも4回の大仏殿造営がなされたが、1498年の大地震による津波で倒壊した後、大仏殿が建てられた事はない。
銅造大仏の完成時期は、1260年から1264年の間と考えて良いと思われる。
大仏の右頬には現在も金箔が残っており、創建時には全身が金箔で覆われていたと思われる。
この巨大な銅像はどのようにして造られたのであろう。
鎌倉大仏研究の権威である成城大学教授・清水眞澄氏の説にしたがって説明する。

【現在の大仏】=大仏の保存・修復におけるレンジセンサー活用の可能性=
レンジセンサーで大仏の外部および内部のデータを取得することにより、大仏躯体の厚みを持った正確な3次元データを作成することができた。
このデータを利用して、大仏の構造強度や腐食に対する対策のための基本データとして役立てていくことができるだろう。

文化財の正確な3次元データの取得と保存、そのデータベース化、そしてデータのマルチユースに対するニーズは急速に高まっている。
文化財のデジタル化を通してレンジセンサーがこれから果たす社会的な役割は大きい。


■制作スタッフ
制作統括
制作ディレクター
CGディレクター
CGデザイン
レンジセンサー技術
演出
総合監修
監修


高瀬裕
畑中達也
杠公右
阿部智一
友松貴志
高橋満美
清水眞澄
池内克史
青木繁夫
平井聖
玉林美男
株式会社キャドセンター
株式会社キャドセンター
株式会社キャドセンター
株式会社キャドセンター
株式会社キャドセンター
Brain Wave
成城大学
東京大学
東京国立文化財研究所
東京工業大学名誉教授
鎌倉市教育委員会
計測・撮影協力及び資料提供
計測協力
高徳院 他
東京大学生産技術研究所池内研究室

■公表計画
2000年4月   東京大学生産技術研究所池内研究室との共同プレス発表展示
2000年4月   「マルチメディアコンテンツ市場環境整備事業」成果発表会展示
2000年4月〜6月「暮らしのデジタルインパクト展」ポスト展示
2000年12月   日本建築学会情報・システム・利用・技術シンポジウム発表
2000年4月   より当社ホームページにて紹介

■問い合わせ先
(株)キャドセンター
熊田聡子 kumata@cadcenter.co.jp
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-7-16 TEL.03-3470-8701 FAX.03-3470-8705

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通商産業省 マルチメディアコンテンツ支援事業成果集5
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