コンテンツベンチャーQ&A


6.海外市場について
Q22 コンテンツのマルチユース、多メディア展開とはどのようなことをいうのでしょうか?

 コンテンツのマルチユースという言葉は、ブロードバンドの普及とともに現実味を持って語られるようになりました。
 このため、映画・テレビ番組などの二次利用によるブロードバンド配信、音楽のブロードバンド配信、ブロードバンドによるオンラインゲームなどが、マルチユースの主な可能性として事業化に取り組まれているようです。
 しかし、本来のマルチユース、多メディア展開とは、従来、各々のメディアコンテンツ分野の中でしか商品化及び流通が行われていなかったビジネスモデルを、多メディア展開を前提に見直し、マルチユースコンテンツとして商品化し、メディアを流通として選択することであると考えられます。
 このため二次利用という考え方ではなく、映画、TV、通信、音楽、ゲーム、図書といったメディアを横断したコンテンツのあり方を新たに開発し、流通のためのプロモーションやマーケティングのノウハウを蓄積する必要があります。
Q23 コンテンツの海外市場と海外輸出への対応とは?

 日本のコンテンツを海外市場に輸出する際に言葉の問題が壁となるのは言うまでもありません。しかし、この壁を越えて海外の評価を得ている日本のコンテンツにマンガ、アニメ、ゲームがあります。また、映画も伝統的に評価を得てきました。
 しかし、欧米における、日本の映画、マンガ、アニメ、ゲームのヒットの市場はあくまで“ニッチ”であるという点を押さえる必要があると思います。欧米の市場や文化を代表するメジャーコンテンツに対して、日本のコンテンツがポジショニングし得る独自のニッチマーケット、ここを取るための日本ならではの演出や表現などをもっと分析する必要があるのではないでしょうか。
 一方、アジアの市場では、マンガ、アニメ、ゲームのみならず、音楽やテレビドラマも大ヒットとなるケースがあります。アジアのメディアコンテンツは成長の只中にあり、より洗練された刺激の大きいコンテンツを求める結果、欧米や日本のコンテンツのヒットに期待するメディア市場も大きいと考えられます。
 今後のコンテンツの海外戦略では、少なくとも欧米とアジアのニーズ、さらにはエリア特性に合わせたきめ細かな市場ニーズへの対応が求められると考えられます。

Q24 海外からのコンテンツの輸入はどのように行われているのでしょうか?

 世界のメディアコンテンツ産業は、他の産業と同じくグローバリゼーションが進行しており、もはや単なる輸出入といった考え方ではなく、国際資本による国際市場の形成が進展していると考えられます。既に音楽CDの売上の43.8%(2000年)は海外の音源であり、映画の封切本数の56%(2000年)は洋画となっています。
 海外のコンテンツを国内で販売しようとする場合、そのエリアや期間、流通し得るメディア、販売方法や単価を細かく定めて、海外の権利保持者と契約することが求められ、契約時点でその後のビジネス収支展開の予測がついていることが重要です。
 また、言葉の吹き替えなどローカライズを行う場合には、どちらの費用負担と作業によりどのような承認手続きでこれを行うのか定めることも必要です。
 日本における国内メディアは未だ国内資本によっているところが大きいのですが、今後、メディアコンテンツの国際資本化が進んだ場合、こうした海外との権利契約は日常となることが予測されるため、それに備えた知識が必要でしょう。



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