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シンポジウムは、北京市内にある崑崙飯店のFunction Hallで開催された。小雪のちらつく氷点下の寒い日であったが、事前に用意した150名のイスが開始前に満員となり、50席程度イスを追加したが、それでも立ち見が出るほどの盛況振りであった。
中国側からはテレビ局や新聞雑誌などのメディア関係者が多数訪れ、日本からもテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」等が取材に訪れた。
主催者を代表して、日本側から経済産業省江崎大臣官房審議官、デジタルコンテンツ協会角田専務理事、中国側から中影動画の黄軍総経理、電影合作制片公司の喇培康総経理より挨拶があった。
黄軍総経理は、中国のアニメ産業を子供向けでなく、大人にも子供にも受け入れられるような方向に発展させたいとし、喇培康総経理は、インターネットを通じて制作したアニメキャラクターを通じて業務範囲を広げていくとした。
挨拶の後にシンポジウムが開催された。中国側からは、広播電影電視総局の張丕民電影事業管理局副局長より中国のアニメ産業の状況や政府の施策、および中日のアニメ産業における合作の重要性について講演いただいた。また韓三平中国電影集団総経理より、中日アニメ・映画合作の可能性について講演いただいた。
日本側からは、ギャガ・コミュニケーションズの依田会長より「中日およびアジアの映像コンテンツ産業の現状と将来の展望について」パワーポイントを使用して講演いただいた。また株式会社ゴンゾの梶田社長より「何故コンテンツビジネスが国境を超えられるのか?」というテーマで、パワーポイントおよびDVDによる最新作の映像を駆使して講演いただいた。
依田会長は、現在多くの中国製コンテンツが日本で上映されるようになってきている現状について述べ、ギャガが製作・配給した作品を紹介した。
中日およびアジアの映像コンテンツ産業の将来には、日本や中国をはじめとするアジア諸国がそれぞれの人材、資金、技術などのリソースを活用して、アジア全体としてのメディア産業の活性化を図ることが重要であると語った。
また、2005年に第1回が開催された「アジアコンテンツ産業セミナー」において、各国の映画関連サイトやコンテンツ関連情報・統計データをリンクした「アジアコンテンツ情報ネットワーク」を可能な限り早期に設立するために努力支援することに合意したことを紹介し、その具体例として日本のNPO法人である映像産業振興機構(VIPO)による「コンテンツポータルサイト」の構想を説明した。
梶田社長は、ゴンゾのアニメの特徴としてデジタルの最先端技術を取り入れていることによる、革新的な映像が評価されていると説明し、「LAST EXILE」、「巌窟王」、および日本初のハイビジョンによるテレビシリーズのアニメーションである「SAMURAI7」といった作品をDVD上映で紹介した。
制作費を集めるためのコンテンツファンドとコンテンツの両輪が回転することで、市場規模が大きくなるとし、プロデューサーは、文化を商品にする役割を担っており、付加価値を大きくする務めがあると語った。
コンテンツビジネスが国境を越えるためには「言語の壁」「人種の壁」「地域的風土・歴史の壁」をクリアする必要があるが、プロデュースの本質的な部分に国境は無いとし、プロデューサーが「事業のコーディネーション」「クリエイティブの刺激」「アグリゲーションレイヤーの開拓」をすることが重要であると述べた。
「銀色の髪のアギト」を配給した理由については、「アジア人同士は感性が近い」ことと「中国のエンターテインメント産業が急速に発展している」ことが挙げられ、この作品を単に映画ではなくデジタルコンテンツとして捕らえ、映画だけでなく関連した事業を中国で展開したいという意気込みを語った。
講演の最後には、ゴンゾが今年ワーナーブラザーズの協力を得て世界配給を予定している、宮部みゆき原作の「ブレイブストーリー」の予告編を紹介し、ゴンゾが今後も積極的に海外進出を考えていることが伺えた。
シンポジウムの終わりに、上記参加者を中心として写真撮影を行った。
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