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初日の「アジア芸術科学フォーラム」には、100人以上が出席。
日本を代表するCGクリエイター河口洋一郎の映像とダンサーのコラボレーションパフォーマンスの後、階下のギャラリーに移動し、レセプションパーティーを開催した。
韓国、台湾からのフォーラムのゲストの他、中国北京からの映画監督や映像教育関係者なども加わり、クリエイティブで国際色豊かなオープニングパーティーとなった。デザイナーの山本寛斎さんの乾杯で幕を開け、作家やスタッフの他、行政や地元横浜の支援者、CG業界やメディアアートの関係者などが、一堂に顔をあわせ交流する貴重な機会となった。
「アジアCGアートショー」には、海外からの映像作品も含めると約500点の作品が展示された。中には、会期直前に台湾から参加を希望して来たクリエイター集団などもあり、多様性に富み、内容の濃い、作品レベルが極めて高い展示となった。
「セミナーとワークショップ」では3つのプログラムが開催され、いずれも80〜100名の参加者が集まった。
「CGを学ぶ学生のために、よくわかる業界のしごと」では、CG業界への就職を目指す学生が70名集まり、2時間真剣に聞き入っていた。
「カナバングラフィックス・富岡聡セミナー」では、講義が3時間にも及んだが、富岡聡さんの説明を聞き逃すまいと、学生や若いクリエイターが熱心に受講していた。
「CGプロダクションショーリール」には、平日であったにも関わらず業界関係者やクリエイター、学生など100名近くが参加した。
企画運営の「デジタルキャンプ!」のおかげで、優れたプロダクション映像を集めて上映するという試みは、業界関係者の情報収集や、若いクリエイター達への刺激としてニーズがあり、CG業界の質的向上には極めて重要であるということが証明出来た。
大型CGイベントが激減したため、こうしたプログラムの開催自体が少なくなっている中、CG分野の高いレベルの教育と、情報の提供はASIAGRAPHの責務であることを再認識した。
CGは、テレビゲームや映画、CM等で頻繁に目にし、ごくありふれた日常的な存在になった。しかし世間一般には、CGの実力と可能性は、まだまだ知られていない。
いや、専門家や作家自身でも、CGの秘めたる力まで認識している人は少ないと言えるであろう。
ビデオカメラや絵画では、絶対に表現出来ないような、限界を超えた「ち密さ」や「本物では無いのに、本物よりも現実感を持った本物らしさ」などは、CGだけが持つ、特殊な表現力であり、高いレベルに到達した作品を見て初めて「CGって、こういうことが出来るのだ!」と知ることが出来るものなのだ。つまりCGは、それ自身で機能進化を遂げるものでは無く、CGの表現技術と人間の優れた創造能力とがせめぎあい、切磋琢磨し合い、火花を散らすように競い合うことで、文字通り「人間と一緒に進化する」生きもののような技術なのである。
こうしたCGの表現能力を、アジアを代表する作家、クリエイター達がそれぞれの人間能力をギリギリまで使い、全力で表現したら、いったいどんな作品が生まれるのか?その凄さと「本物」のCGの力と可能性を体験してもらうことが「ASIAGRAPH CGアートショー」の目標であった。
その目標は、はじめてのASIAGRAPH日本開催だったが、ほぼ達成された。
第一回目ということで来場者も少なく、展覧会のような規模ではあったが来場した観客は一様に、その表現力と多様さに強い衝撃を受けたようだ。
特に学生や若いクリエイターには衝撃を与えたようで、アンケートの感想にそれが表れている。ASIAGRAPHに広い意味での人材育成効果があることは手ごたえとしてハッキリ自覚出来た。
次のステップとしては、アジアのクリエイターに対して、より広く、よりオープンに、優れたCG作品参加の門戸を開くことを目指し、来年度のASIAGRAPH日本開催では公募部門新設を決定した。
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