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DCAJ news No.124
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「亜州芸術科学学会」が日本で初開催:2006年4月26日(水)〜5月6日(土)、国内初開催となる「ASIAGRAPH・亜州芸術科学学会」が神奈川県民ホールで開催された。期間中は、フォーラムやセミナー、ワークショップなど多彩なプログラムが催され、国内外の映像関係者や学生、若いクリエイターたちで賑わった。
亜州芸術科学学会 開催報告

日本初となるASIAGRAPH亜州芸術科学学会が、平成18年4月26日(水)〜5月6日(土)までの11日間、横浜の神奈川県民ホールで開催されました。


入場者数:3043人
(セミナーとワークショップ参加者 約300人)

展示作家総人数 約200人
日本(招待展示部門含) 60人
中国 約100人
韓国 16人
台湾 20人
インド 1人
出品作品数
展示作品 約300点
上映作品 約200点

参加国
日本・中国・韓国・台湾・インド

レセプションパーティー
上映会・記者会見

初日の「アジア芸術科学フォーラム」には、100人以上が出席。

日本を代表するCGクリエイター河口洋一郎の映像とダンサーのコラボレーションパフォーマンスの後、階下のギャラリーに移動し、レセプションパーティーを開催した。

韓国、台湾からのフォーラムのゲストの他、中国北京からの映画監督や映像教育関係者なども加わり、クリエイティブで国際色豊かなオープニングパーティーとなった。デザイナーの山本寛斎さんの乾杯で幕を開け、作家やスタッフの他、行政や地元横浜の支援者、CG業界やメディアアートの関係者などが、一堂に顔をあわせ交流する貴重な機会となった。

「アジアCGアートショー」には、海外からの映像作品も含めると約500点の作品が展示された。中には、会期直前に台湾から参加を希望して来たクリエイター集団などもあり、多様性に富み、内容の濃い、作品レベルが極めて高い展示となった。

「セミナーとワークショップ」では3つのプログラムが開催され、いずれも80〜100名の参加者が集まった。

「CGを学ぶ学生のために、よくわかる業界のしごと」では、CG業界への就職を目指す学生が70名集まり、2時間真剣に聞き入っていた。

「カナバングラフィックス・富岡聡セミナー」では、講義が3時間にも及んだが、富岡聡さんの説明を聞き逃すまいと、学生や若いクリエイターが熱心に受講していた。

「CGプロダクションショーリール」には、平日であったにも関わらず業界関係者やクリエイター、学生など100名近くが参加した。

企画運営の「デジタルキャンプ!」のおかげで、優れたプロダクション映像を集めて上映するという試みは、業界関係者の情報収集や、若いクリエイター達への刺激としてニーズがあり、CG業界の質的向上には極めて重要であるということが証明出来た。


大型CGイベントが激減したため、こうしたプログラムの開催自体が少なくなっている中、CG分野の高いレベルの教育と、情報の提供はASIAGRAPHの責務であることを再認識した。 

CGは、テレビゲームや映画、CM等で頻繁に目にし、ごくありふれた日常的な存在になった。しかし世間一般には、CGの実力と可能性は、まだまだ知られていない。

いや、専門家や作家自身でも、CGの秘めたる力まで認識している人は少ないと言えるであろう。

ビデオカメラや絵画では、絶対に表現出来ないような、限界を超えた「ち密さ」や「本物では無いのに、本物よりも現実感を持った本物らしさ」などは、CGだけが持つ、特殊な表現力であり、高いレベルに到達した作品を見て初めて「CGって、こういうことが出来るのだ!」と知ることが出来るものなのだ。つまりCGは、それ自身で機能進化を遂げるものでは無く、CGの表現技術と人間の優れた創造能力とがせめぎあい、切磋琢磨し合い、火花を散らすように競い合うことで、文字通り「人間と一緒に進化する」生きもののような技術なのである。

こうしたCGの表現能力を、アジアを代表する作家、クリエイター達がそれぞれの人間能力をギリギリまで使い、全力で表現したら、いったいどんな作品が生まれるのか?その凄さと「本物」のCGの力と可能性を体験してもらうことが「ASIAGRAPH CGアートショー」の目標であった。

その目標は、はじめてのASIAGRAPH日本開催だったが、ほぼ達成された。

第一回目ということで来場者も少なく、展覧会のような規模ではあったが来場した観客は一様に、その表現力と多様さに強い衝撃を受けたようだ。

特に学生や若いクリエイターには衝撃を与えたようで、アンケートの感想にそれが表れている。ASIAGRAPHに広い意味での人材育成効果があることは手ごたえとしてハッキリ自覚出来た。

次のステップとしては、アジアのクリエイターに対して、より広く、よりオープンに、優れたCG作品参加の門戸を開くことを目指し、来年度のASIAGRAPH日本開催では公募部門新設を決定した。


ASIAGRAPH 2007 日本開催決定!作品公募開始

アジア地域の優れたCG作品を集め、紹介する展示イベントである「ASIAGRAPH CGアートショー」に、2007年度より公募部門を新設。
アジア地域に居住もしくは国籍を有するなら、プロ、アマ、年齢など不問。
公募ジャンルは静止画、動画、インタラクティブ、インスタレーション等6月23日より上海で開催される2006ASIAGRAPH作品展会場並びに以下のHPで公募概要を 発表。日中同時にエントリー受付を開始。

http://www.loftwork.com/AG

ASIAGRAPH事務局 喜多見康 記


喜多見康氏:アジアグラフィック 代表

文京学院大学経営学部CGアニメーション講師、女子美術大学メディアアート講師、大妻女子大学CGデザイン講師。


(株)電通主催 広告電通賞ポスター・TVCM部門選考委員、横浜市「デジコンフェスタ横浜」審査委員、中国青年CG公募展「Sinograph」審査委員他多数のCGコンペティションの審査委員を務める。 横浜市出身。東京芸術大学大学院修了。同期にダンボールの日比野克彦氏ら。日本のコンピュータグラフィックスの始祖。在学中にCG専用のパソコンでフラクタル画像をつくり、それを着物に印刷してSIGGRAPH出展。卒業後は広告、出版メディアを主な舞台にキャラクターデザイン、イラストレーション作品を多数発表。 1999年以降「喜多見康こどもCG教室」を横浜を皮切りに各地で開催。2001年、3DCGアニメーション作品「おやこのきずな」ロボフェスタ関西2001優秀賞受賞、ロボット映像作品「おやこのきずな2」文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出。2003年、CGトップクリエイター30名によりアジアグラフィック設立、中国北京展開催。2004年には国内最大規模のCG展となるアジアグラフィック2004公式展覧会を神奈川県民ホールでで開催(後援:神奈川県、横浜市)。2005年、東京国際アニメフェア2005で新作アニメ「Robit」制作発表。 芸術家にして温厚。CG制作を志す後輩のため、妻聖子さんとともに働く。



※当協会は ASIAGRAPH YOKOHAMA 2006 を後援すると共に、セミナー「CGを学ぶ学生のために、よくわかる業界のしごと」の運営、海外作品(韓国)の手配をKOCCA・韓国文化コンテンツ振興院との協力の下に行いました。 セミナー「CGを学ぶ学生のために、よくわかる業界のしごと」開催にあたっては、株式会社ゴンゾ 映画制作部 マネージャー 松本 淳 様、株式会社バンダイナムコゲームス 細田信明 様、有限会社ケイカ 代表取締役社長 由水桂様 が手弁当でご協力くださいました。改めて御礼申し上げます。

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