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昨年の「NAB2005」では、DCIの規格がほぼ確定したことにより、ハリウッドのデジタルシネマに向けて進み始めているということを強く感じた。今年の「NAB2006」では、デジタルシネマならではのメリットとして3Dデジタルシネマに非常に期待を持っていることを感じた。
これはひとえに「チキン・リトル」のデジタル3D上映の成功がきっかけであろう。コダック社の発表によると北米の合計88スクリーンで11月4日〜11月27日までに上映された「チキン・リトル」は700万ドル以上の興行収入をあげたが、これは、1スクリーンあたりの平均興行収入で比べた場合、通常の2D方式で上映された「チキン・リトル」の約3倍に相当するとのことである。
フルCGアニメの場合は、3D化するにはCG映像の視点を変換・調整すれば済むため、アナログフィルムに比べれば格段に格安に立体視映像とすることが可能であり、上記のように興行収入が増加するのであれば興行館としても導入に前向きになれるだろう。
また旧来の3D上映では、派手な演出によりで眼精疲労に見舞われ頭痛を訴える観客も出たりしたが、技術的に進歩したことに加えて、今回の「チキン・リトル」では子供が相手ということもあり、そういった部分は非常に気を使って制作したとのことである。
ハリウッドでは2005年度の興行収入が90億ドルと、前年度比5.7%の大幅減となり危機感を抱いている。デジタルシネマによる3D上映にその状況を打ち破ることができるかどうかが期待されるところである。
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