
2007年10月11日(木)〜14日(日)の4日間(10月11日はゲストデー)、秋葉原UDX(東京・千代田)において「ASIAGRAPH2007」を開催致しました。
ASIAGRAPH2007は、(1) 人材の育成 - 学生/若手クリエイターと産業界のマッチング -、(2) アジア独自のCG文化の振興 - アジアの多様な文化が持つ独自性を技術の進歩が加速 -、(3) 日本のCG産業の国際プロモーション - デジタルコンテンツのキー・テクノロジーたるCGにおける日本の強みをアピール - という目的のもと、アジアのCGクリエイターが一堂に会する国際CGイベントとして開催しました。
期間中の来場者は延べ13,157名と、当初目標の10,000名を超える数を達成することが出来ました。
以下、各プログラムについて、簡単にご報告致します。
10月11日(木)
・ 招待者・プレスプレビュー
15:00より、招待者およびプレスの参加によるプレビューを実施。2Fクリエイティブ・ファクトリーの企業展示及び大学等による先端技術展示の紹介およびセンターステージにおけるセカンドライフのデモンストレーション、4F CGアートギャラリーの案内を行った。プレビューへの取材申込みは22社30名に上った。
・ 歓迎レセプション
17:30より、2F展示会場アキバスクエアにて第1部、その後4Fフードシアターにて第2部を行った。
第1部 --- 開会宣言:高島章DCAJ会長、主催者挨拶:山本かなえ経済産業大臣政務官、来賓挨拶:大谷信義Japan国際コンテンツフェスティバル2007実行委員長挨拶。山本政務官は、アジアのクリエイターによる新たな創造と連携への熱い期待を述べた。その後、河口実行委員長による「ジェモーション」のパフォーマンスが行われた。御茶ノ水女子大のチームによるダンスと和太鼓のコラボレーションに河口教授の鮮やかなCGが反応し、リアルタイムのインタラクティブ映像を創り上げた。
第2部 --- 山本政務官、河口実行委員長をはじめ、海外からの参加者も加わり、鏡開きを実施。世界的デザイナーである山本寛斎氏も駆けつけ、にぎやかな幕開けとなった。
10月12日(金)〜14日(日)
3日間を通じ、以下のようなプログラムが展開された。
1. クリエイティブファクトリー
優れた技術と創造性を持ち、CG産業界をリード
する7つの企業・団体がブース出展。
センターステージでは、世界最高水準4K映像の上映やセカンドライフの新たな映像システムを来場者が参加体験した。
2.先端技術展示
CGやVRを支える16の先端技術や研究成果、関連先端ソフトを展示した。
3. CGアートギャラリー

日本・中国・台湾・マレーシア等、アジア各国の優秀なCG作品が国を越えて交流を行った。
4. テクニカルセッション

日中韓で活躍するVR研究者等による最新の研究成果33の招待論文を発表した。
5. 3Dシアターステージ
アジアから集結した多彩な出演者によるオープニング・記念講演パネル・国際シンポジウム・トーク&上映等のプログラムを実施。
(1) オープニングセレモニー

岡田局長挨拶、河口実行委員長開会宣言、ASIAGRAPHアワード贈賞(創(つむぎ)賞:押井守監督、匠(たくみ)賞:舘ワ東大教授)、Scott Owen ACM SIGGRAPH会長による招待スピーチ(中継録画)、祝辞披露。
(2) 記念講演パネル-1


- 「アジアの映像表現の魅力を探る」
- モデレータ:
河口洋一郎 東京大学大学院教授
- パネリスト:
押井守 映画監督
- さかもと未明 漫画家・作家
(3) 記念講演パネル-2
- 「日本のコンテンツの表現力」
- モデレータ:
中谷日出 NHK解説委員
- パネリスト:
富野由悠季 アニメーション監督・原作者
玉木正之 ジャーナリスト・スポーツライター・作家・
音楽評論家
(4) 国際シンポジウム-1

- 「アジアの文化芸術の多様性とメディア文化」
- モデレータ:
浅葉克己 アートディレクター
- パネリスト:
金鍾h 亜州芸術科学学会会長・東西大学教授
余為政 国立台南芸術大学教授
魯暁波 清華大学美術学院教授
(5) 国際シンポジウム-2

- 「新しいバーチャルリアリティ技術が拓くアジアのコンテンツ」
- モデレータ:
廣瀬通孝 東京大学大学院教授
- パネリスト:
梁玄承 KAIST(韓国科学技術院)教授
潘志庚 浙江大学教授
岩谷徹 東京工芸大学教授
(6) 国際シンポジウム-3

- 「アジアのCGコンテンツ制作事情」
- モデレータ:
塩田周三 株式会社ポリゴン・ピクチュアズ
代表取締役社長
- パネリスト:
大島景紘 日中CG文化交流協会代表
郭景洲 株式会社ガマニアデジタルエンターテインメント
台湾アニメーション 開発室ディレクター
李鍾元 韓国KOGスタジオ 代表取締役
(7) トーク&上映-1

- 「CGアートギャラリー・CGアニメーションシアター
アジアの若きクリエイティブ」
- モデレータ:
喜多見康 文京学院大学准教授
- パネリスト:
黄穎 北京電影学院動画学院講師
雪渦 プロデューサー
(8) トーク&上映-2

- 「メタバース:3Dヴァーチャルコミュニティ
〜メタバースとメタバース・クリエイターの将来像」
- モデレータ:
三淵啓自 デジタルハリウッド大学
大学院教授
- パネリスト:
森山雅勝 株式会社ココア代表取締役社長
- 梶塚千春 株式会社スプリューム代表取締役
- 小川 剛 3Di株式会社代表取締役社長
(9) トーク&上映-3

- 「『ALWAYS続・三丁目の夕日』 VFXのひみつ」
- モデレータ:
今間俊博 尚美学園大学教授
- パネリスト:
山崎 貴 監督・VFX
渋谷紀世子 VFXディレクター
高橋正紀 ディレクター
シニアCGアーティスト
(10) トーク&上映-4

- 「映画『西遊記』にみる宣伝手法と特徴的
プロモーション、特撮・VFXの世界」
- 第一部 講師:増田真一郎 東宝株式会社映像本部宣伝部映画宣伝企画室
- 第二部 講師:尾上克郎 株式会社特撮研究所専務取締役
(11) トーク&上映-5

- 「韓国デジタルコンテンツ産業の未来を語る
〜韓国立体アニメーションの最高傑作
『土偶大将チャチャ』と韓国3Dアニメーション事情」
- モデレータ:
金 相賢 早稲田大学博士課程
- パネリスト:
崔 宰源 プロデューサー
株式会社デジタルマジックエンタテインメント代表取締役
- 金 洙勳 3Dアニメーション監督
SAMGアニメーション代表取締役社長
6. セミナー&ワークショップ

CGの医療への応用、立体コンテンツのビジネスモデル創出、科学と芸術が融合する美術展でのCG利用、セカンドライフへのゲームクリエイター参戦等、コアなテーマをとりあげたセミナーおよび一流クリエイターによるテクニカル講座等の実習ワークショップを実施した。
7. 併設・併催イベント
CG関連業界を目指す学生に対して現役クリエイターが業界全体をわかりやすく解説し、ポートフォリオチェック等の実践も行った「適職フェア」、学生が産業界と生激論を行った学生ワークショップ「現在をリードするプロ×未来を担うタマゴ 本気(マジ)トークバトル
『アジアのCGに未来はあるのか?!』、小学生〜中学生を対象とした「こどもCG教室」、株式会社ボーンデジタルによるクリエイター向けセミナーなど多岐にわたるプログラムを実施。いずれも参加者から高い評価を得た。