 |
| 韓国出張レポート |
 |
- 1.3D Fair 2007
2007年11月26日〜27日の2日間、韓国ソウルのGSタワーのAmorisホールにおいて、日韓の3Dディスプレイ、コンテンツ、アプリケーションに関する合同イベントである「3D Fair 2007」が開催された。これは韓国の3DRC (3D Display Research Center) と日本の3Dコンソーシアムが主催するもので、昨年11月に秋葉原UDXで開催された「3D Fair 2006」に続く2回目の開催となる。
このイベントでは、展示会やワークショップが開催された他、14作品の3D映像の上映が行われた。当協会からは、常務理事の田中より「Research on 3D Content & Activities for Industry Promotion」というタイトルで、当協会の活動、特に今年度で3年目となる「3Dコンテンツに関する調査研究」について紹介を行った。
26日には、「Seoul 3D Declaration - 2007」が3DRCと3Dコンソーシアムとの共同で宣言され、次回の「3D Fair 2008」が日本において開催されることが確認された。
- 2.KOCCA訪問
KOCCAでは、高錫晩氏が新しく院長になったことで、KOCCAとして今後コンテンツ産業振興にどのように取り組むのかについて話を伺った。
3〜5年後に市場に出して価値のあるコンテンツが何かを今考えており、DCAJとも協力してそうしたコンテンツの創造に取り組んでいきたいとのことであった。
- 3.KOFIC訪問
KOFICでは、韓国のデジタルシネマに関して話を伺った。
韓国では、デジタルシネマのスクリーン数が152スクリーン。映画チェーンの「シナス」が41スクリーンを導入したことが大きく影響している。そのうち3D立体上映可能なスクリーンは25スクリーンで、韓国では3D立体上映はブームとなっているほどではない。
KOFICではデジタルシネマに関するDCIの基準が発表されたことに伴い、デジタルシネマのガイドラインを昨年から作成している。今年はそのバージョン2.0が11月に発表された。また35mm、16mm、Viper、Varicam の4種類のカメラを利用して、DCI基準のDCP(デジタルシネマパッケージ)をテストで作成しており、その内容について検証している。
- 4.「ベオウルフ」の3D立体上映
韓国では、3Dの立体上映方式が3種類採用されている。ロッテシネマが「REAL D社の方式」、CGVが「マスターイメージ社の方式」、メガボックスが「デュアルプロジェクター方式」を採用している。今回は、COEXのメガボックスにおいて2台のプロジェクターを利用する「デュアルプロジェクター方式」での「ベオウルフ」の3D立体上映を鑑賞した。「ベオウルフ」自体は、フルCGとは思えないほど、登場人物がリアルに描かれており、3Dも無理な飛び出しが少ないこともあって、非常に満足のいくものであった。しかしながら「デュアルプロジェクター方式」では、直線偏光方式の立体上映となるため、首を傾けると、上手く立体に見られないといった欠点があり、リラックスして見るまでは行かなかった(円偏光方式ではその欠点は克服されているとのこと)。
字幕に関しては、スクリーンの上下に「黒」を出し、その上に投影されていた。韓国語の字幕であったため読むことはできなかったが、当協会の韓国人職員である羅によると特段読みにくいものでもなかったとのことである。
またCOEXのメガボックスにおいて2007年11月14日〜18日、「日本映画:表現の力!」が開催されていた。これはNPO法人映像産業振興機構(VIPO)が「表現の力」をテーマに、日本映画18 作品を上映したものである。残念ながら期間が終了していたため、作品を見ることはできなかったが、KOCCAの高院長から「『河童のクゥと夏休み』は技術的にも内容的にも優れている。」とのご意見をいただけたことからも、日本の映画の良さを知らせる役割を果たしたのではないかと思われる。

- 「3D Fair 2007」開会式の様子

- 田中常務理事による発表

- 「Seoul 3D Declaration - 2007」の宣言

- 「日本映画:表現の力!」の看板
|
|
 |
|
 |