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DCAJ news No.137
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日本アニメはどうなる/HipihiとCRD=中国の仮想空間!
(1) 中国中央テレビ局(CCTV) 訪問(巌番組版権管理処科長に聞く)

アニメ自社制作
自社制作の「(ナタ)太子物語」はCCTVアニメ史上で最高視聴率を得た。また、漫画、DVDも多量に売れた。アニメ制作部門は独立してCCTV Animation Production Corporationとなっている。

アニメ中国国内制作(社外)
水晶石数字科技有限公司(Crystal CG社)はCCTVにとって重要な3Dアニメ制作依頼先で、高視聴率を挙げているオリンピック紹介アニメ「オリンピックABC」(10分X300話)の制作会社である。

外国アニメ規制(2006/9より午後5-8時は放送不可(★) 全体でも30%以下)
規制下で日本アニメが中国市場でビジネスを伸ばす方法の1つとして「日中共同制作(合作)」が考えられる。条件はあるが、合作の作品が「中国製」との認定を受ければ規制は受けない。水晶石社(Crystal CG社)は日本企業の合作相手に相応しい(→CCTVの紹介により、今回、水晶石社を訪問した。別途記事あり)。
(規制は国内アニメ価格引上げが目的と理解しているがとの問いに対し)中国国内では1分間のアニメを作るのに平均12,600元掛かるとされているが、一番高く買う我が社(CCTV)でも1分当たり500元しか払っていない(これは、輸入品に対しても同じ)。また、制作側のアニメプロデューサーの年収も中国では10-50万元で、日本の場合の1/5にしかならない。アニメ番組は高視聴率を挙げながら現在は広告料が不当に安い。それが、アニメ購買価格が安い最大の原因で、次第に改善されてゆくのではないかと思う。ただし、現在でも、制作会社は他の用途で収入を得ており、必ずしも、損をしているわけではない。CCTVの「伝奇」のDVDは7百万枚売れているし、水晶石社が北京テレビに供給したアニメ「福娃オリンピック漫遊記」は漫画本の出版で同社に1,000万元の収入をもたらしたと聞く。
2006年の段階でアニメの国内生産は80,000分程度であり、それに対し、需要は現在、260,000分と言われている。
(★)規制時間帯を2008年5月より、5:00-9:00PMに拡大するとの通達が広播電影電視総局よりあったとのニュースあり(2008/2/14)。

<この項(↓)フューチャープラネット社(東京)より取材>
CCTVの子会社で制作を担当している「CITVC(中国国際テレビ総公司)」と「フューチャープラネット社」との間でアニメ合作のプロジェクトが進んでいる。30分番組X52話シリーズで「三国演義」。絵コンテは日本側;キャラクターデザイン、脚本、アニメーションは中国側で、CITVCの子会社の「煌輝動画」が行なう。出資は日:中=7:3で、利益もその割合で分配予定。制作は半分以上進んでいる模様だが、オリンピックとぶつかるのを避けるため、秋以降の公開になるとの見方もある。
(2) Hipihi(ハイピハイ)訪問(李国際事業開発シニアマネージャーに聞く)

(会社名は「北京海皮士信息科技有限公司」。Hipihiは「中国のセカンドライフ」と呼ばれる事もあるバーチャルコミュニティー。Hipihiは「Happy? Hi!」に由来。)
現在の段階
現在、サービスは、限定β版段階で、2008年初めより、公開β版とする予定。その後は日時を極めたスケジュールはなく、いくつかの目標をクリヤーした段階で一般公開に切り替える(2008年3月か4月に一般公開見込み)。
資金調達
第1回投資は、中国の投資グループGCIG(光彩事業投資グループ)より受けた。第2段階では、中国(GCIG)、シンガポール、日本(NGI)からの投資を受けた。
収入源
・コミュニティー内の土地販売
・DNS(ドメインネイムサーバー)の名義販売
・広告
・コミュニティー内での諸取引の口銭
コミュニティー内通貨
通貨はコミュニティー内のみで有効とする。もし、実社会でも通用するようにする事があるとしても、専門家の手に委ねることになる。

(3) 北京テレビ−「KAKU動画チャネル」訪問(帥総裁と曾製作総監兼アニメ制作部長に聞く)

外国アニメ規制
規制の影響はなく何も問題はない、とのコメントがあった。
オリンピック関連
オリンピックの漫画キャラクターがオリンピックについて解説するアニメ「福娃オリンピック漫遊記」は非常に好評である。100話を予定しており、すでに、50話は終了しており、DVDおよび漫画本も極めて好調であるとのこと。
今後のプロジェクト
中国5000年の歴史を新しい視点から見た30分番組で、300話を予定している。

(4) 水晶石数字科技有限公司/Crystal Digital Technology Co., Ltd.(劉副総経理に聞く)

1995年に設立。現在、11事業所で従業員が2,200名いる。業務は3DCG画像作成で、建築関係、企業広告、政府関連、教育番組、アニメがある。
政府関連
2001年に北京五輪のスポンサーとなった。その後、開会式におけるCG画像作成業者として選ばれた。開会式には3億米ドルの費用が掛けられるが、そのうち、13-14%がCG画像作成に向けられる。
上海エクスポ(2010年)についても2005年にスポンサーとなり、現在、エクスポのCG画像を受注している。
北京五輪と上海エクスポの両方で、水晶石社による3Dマップサービスが行事開始数ヶ月前から行事期間中を通して用いられる予定。
教育・科学・ドキュメンタリー番組制作実績
・「大国崛起」(The Rise of Great Nations)
2006年CCTV-2にて、50分X12回。CG部分すべて担当。DVDも出した。
・「森林之歌」(Forest China) エコロジーの内容
2007年、CCTVと水晶石で共同制作。CCTV-1で50分X11回。DVDも発行。
・「紫禁城」
2005年、CCTV-1にて、50分X12回。米国PBSでも2回にわたり放送された。
アニメ
・「オリンピックABC」
CCTV-5で10分X300回。オリンピックの競技(301種あり)の紹介。本も出された。
・「福娃奥運漫遊記」(Fuwa’s Olympic Travel)
北京テレビKAKU動画チャンネルで、11分X100話。DVDと漫画本も出された。
・Microsoftの依頼で全100話の海賊版防止キャンペーンのアニメ制作も行なった。
・アニメ部門は2006年独立会社となった。200人の従業員がいる。そのうち、大連に150人いて、孫徳列一行が9月に訪日した。
日本企業との共同制作
CCTVの勧めもあり、日本企業との連携に興味があり、2008年3月の東京アニメフェアに絡め来日し、日本の会社何社かと面会し、自社紹介をしたいとのこと(DCAJは協力を約束した)。中国の厳しい外国アニメ規制の下でも、一定の条件を満たす合作を行えば、合作作品は中国国産なみの扱いを受け、日本アニメ業界は中国でのビジネスを伸ばす事ができる。

(5) 中国虚擬経済区/Cyber Recreational District(CRD) (劉総裁に聞く)

立地
北京市西部の石景山地区に85KM2の「首都娯楽地区」(Capital Recreational District =”CRD”)があり、そこに、この「虚擬経済区(Cyber Recreational District = 同じく ”CRD” ) 」の建物があり、現在、参加260企業が入居している。
この土地は以前、製鉄所の有ったところ(★)で、この事務所棟のほかに、映画館、劇場、遊園地、レストランなどの実際の娯楽施設があり、さらに、現在建設進行中で、ここは北京市民のための大レジャーランドとなる予定。
(★) DCAJ注: 新しくは中国版ディズニーランドが「あった」ところでもある。

(A)虚擬経済区(Cyber Recreational District/CRD) 別名”Dotman World”
DOTLIFE、DOTBANK、DOTMEDIA、DOTMALL、DOTGAME、DOTBASEの6つのバーチャル空間より成る。
[1] DOTLIFE空間(デジタル生命空間)
中国虚擬経済区(CRD)に参加する個人及び企業にアバタ(デジタル人間=Dotman)用の3D制作ツールを提供し、アバタの姿、個性、活動領域、衣服一式、ツール、動作を定義する空間であり、アバタ生命作成空間といえる。
[2] DOTBANK空間
CRD虚擬経済区参加者に対し、支払い、決済、ポイントの移動、また、虚擬経済区での価値と現実社会での価値の交換を行い、両世界を繋げる金融の基盤。
[3] DOTMEDIA空間
インターアクティブ交信の場であり、SNS、ブログ等のサービスを行なう。
[4] DOTMALL空間
デジタル写真、3Dモデル、アニメ、映画・TV、ゲーム等の総合クリエイティブスタジオであり、売買の場でもある。虚擬経済区参加者にとってのデジタル商品(=コンテンツ)のデータベース。
[5] DOTGAME空間
経済区参加者がゲーム体験をする場所。先端3Dバーチャル技術を駆使。
[6] DOTBASE空間
経済区参加者にインターアクティブなインターフェース、ウェブサイト、URL名、ブロードバンド、検索機能、カスタマーサービスなどのインターネットに係るサービスや資源を提供する。

(B) OFF-LINE(実経済)世界
また、石景山地区には以下の6つの実経済施設がある。
[1]創業センター:企業設立に援助を行なう。
[2]金融センター:今のところ、光大銀行が駐在している。
[3]メディア・センター:チャイナ・モバイル社、景山創新社などが、参加者にオンライン決済、コミュニケーション・ツール、インターアクティブ環境、商品広告などにつき、サービスを提供する。
[4]ゲーム・センター:現在、スウェーデンのMindArk社が運営。
[5]取引センター:商品・サービスの提供。取引の決済、メディアによるマーケティング、商品の生産、商品の売買、商品の検索等のサービスを提供する。
[6]資源センター:基礎的サービスを提供する。財務、マーケティング、営業支援、優遇措置等にかかわるサービスを行なう。

(C) 貨幣「Dot Dollars」
Dot World(=虚擬デジタル世界)の中の貨幣であるが下記でも通用する:
[1]石景山「首都娯楽地区」(85KM2)内の諸施設
[2]チャイナ・モバイル社
[3]浙江省義烏市の企業(衣服などの限られた商品に関してのみ)
◆銀行で通常貨幣に換えることも可能。ただし、交換率が極めて悪く、Dot Dollarsは Dotman Worldで使ったほうが賢明であろう、とのこと。

(D) 公開予定
「オリンピックまでに公開」の見込みである。

(6) “日本音楽情報センター(JAMIC)” (朱所長に聞く)

設立
1999年、「日本音楽産業・文化振興財団」と「中国音像協会」により、日中の音楽産業の交流と音楽文化の交流を目的として、設立された。
現在の主な活動
[1]センターにおいて
日本音楽をCD、ビデオで提供。日本音楽に関する資料や雑誌も会員に提供。1万人以上の会員を擁する。中国人が97%;10-29歳が93%。
[2]ウェブサイトで
日本ポップス界ニュースを提供。センターの所蔵音楽の検索。仲間との交流。
[3]日本語教室
土・日の午後、センターにて実施。
[4]FM放送:番組名「音楽新幹線」(国際交流基金による)
おもに、海岸沿い地域にある17の放送局で土・日(各50分)に放送されている。日本音楽と日本文化の紹介。
中国でのコンテンツ業界のトピックス
「違法ダウンロードサイト」
趣味のサイトと「有料違法ダウンロードサイト」がある。センターでは、手紙での警告、告訴、行政に働きかける、などの処置を行なっている。中国最大の検索エンジンサイトである「百度(Baidu)」からも違法サイトへ行けるので問題になっている。
「モバイルSPの危機」
モバイルの音楽配信事業に関し、権利者からのクレームが絶えず、キャリヤーは直接、配信事業を始めた。ISPの売上は5%以下に落ちた。

 
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