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DCAJ news No.141
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コンテンツによる地域活性化の取組み

DCAJは、9月2日発刊の「デジタルコンテンツ白書2008」の第3章において、本白書として初めて、コンテンツを活用した地域活性化を主題として取り上げ、武邑光裕・札幌市立大学デザイン学部教授による基調論文に続き、北海道、沖縄県、福岡県、栃木県栃木市、島根県浜田市の取組みを紹介した。
(白書問合せ:http://www.dcaj.org/dcwp/index.html
各地の取組みはその後どうなっているのか。以下では、各地域一つピックアップし、速報的にフォーローアップした。


北海道:「第3回札幌国際短編映画祭」、入場者が初めて1万人突破

9月10日〜15日の6日間にわたり開催された第3回札幌国際短編映画祭は、期間中の来場者数が過去最大の10,321人(昨年8,875人)にのぼり、はじめて1万人を超えた。回を重ねるごとに内外の関心が高まっていると言うことができる。なお、先行試写会、ワークショップ等を加えた総参加者数は11,806人(昨年10,759人)。
フィルムメーカー部門グランプリにはケン・ワードロップ氏が、作品部門 グランプリにはレト・カフィ監督の「On the line (オン・ザ・ライン)」選出された。(アワードの詳細は、(http://sapporoshortfest.jp/08/awards/)を参照されたい。)
会期2日目の9月11日には、SAPPOROショートフェスト実行委員会、(財)札幌国際プラザ、(財)さっぽろ産業振興財団の3団体と、オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン市の映像産業振興センター「QPIX」との間でMOUが締結された。今後は、「映像教育・人材育成」、「国際共同制作」、「国際共同映像流通」の3分野について相互に連携・協力し合う。

MOUに調印するQPIX理事長のケリー・オローク氏(左)と
SAPPOROショートフェスト実行委員会の上田文雄名誉実行委員長(札幌市長)

ケリー・オローク氏(左)と上田文雄名誉実行委員長
写真提供:SAPPOROショートフェスト事務局


沖縄県:「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」、釜山AMF、DCAJ錦賞

「See Me ?」、「Happy☆Pizza」、「マサーおじいの傘」という三つのオムニバス作品で構成される100%沖縄県産品の映画「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」については、作品に対する評価、ビジネス面ともに大きな進展があった。

まず、10月3日〜6日にかけて韓国・釜山で開催されたアジアンフィルムマーケット(AFM)への出展を果たした。AFMは、釜山国際映画祭併催の映画見本市で、沖縄県からの参加は今回が初めて。プロデューサー井手裕一氏は、「沖縄という日本の一地方が、海外をマーケットに進出していくために、どのような作品をどのようにしてアプローチしていくべきかを考える機会となった」と話す。なお、今回の出展は、沖縄フィルムオフィス(財団法人沖縄観光コンベンションビューロー)と、さっぽろフィルムコミッション(財団法人札幌国際プラザ)が共同で企画実施した。日本の最北と最南の地域が協力してコンテンツの海外展開を推進したことそれ自体にも大きな意義があると言えよう。

釜山アジアンフィルムマーケット入口
釜山アジアンフィルムマーケット入口

出展ブース(写真中央が井手裕一氏)
出展ブース
写真提供:株式会社シュガートレイン

10月16日〜20日にかけては、東北地方での連続上映が実現した。「See Me ?」に出演している奈須重樹氏(フォーク・ロックバンド「やむちん」(http://urizunweb.oc.to/yachimun/)のボーカル・ギター)のライブコンサートとのジョイント形式で、東北地方5箇所(仙台市、山形市、天童市、宮城県色麻町、石巻市)を巡回した。

10月25日には、第23回デジタルコンテンツグランプリ(主催:経済産業省、財団法人デジタルコンテンツ協会)の「錦賞」を受賞した。同賞は、デジタルコンテンツグランプリ制度の中に今年新設されたもので、その名の通りコンテンツによって故郷に錦を飾った人やその作品を対象とする。「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」は、栄えある第一号受賞となった。同30日には、井手氏及び3作品の監督が、安里カツ子副知事を沖縄県庁に表敬訪問し、錦賞受賞を報告した。 

授与式に参加した井手裕一プロデューサー(東京国際交流館) 井手裕一プロデューサー

沖縄県庁に報告
左から、「マサーおじいの傘」大城直也監督、井手裕一 統括プロデューサー、 「See Me ?」當間早志監督、安里カツ子 沖縄県副知事、「Happy☆Pizza」福永周平監督

沖縄県庁に報告


福岡県:「アジアデジタルアート大賞2008」、はじまる

アジアから世界に向けた知の発信とデジタルアート&デザインの普及啓発を目的として2001年から実施されている「アジアデジタルアート大賞(ADAA)」が、2008年の作品募集を行った(http://www.adaa.jp/)。
これに先立に8月23日〜9月7日にかけて、東京ミッドタウン・デザインハブにおいて、アジアデジタルアート大賞東京展が開催された。展示作品・静止画部門15点、動画部門33点、インタラクティブアート部門2点、デジタルデザイン部門4点、九州大学先導的デジタルコンテンツ創成支援ユニット(ADCDU)の作品17点が展示され、好評を博した。

アジアデジタルアート大賞東京展
アジアデジタルアート大賞東京展

アジアデジタルアート大賞東京展2
写真提供:アジアデジタルアート大賞展事務局


栃木県栃木市:「栃木・第二回 蔵の街かど映画祭」、国際色豊か、大盛況

街に残る数々の蔵をミニシアターに改装して行う「第二回 蔵の街かど映画祭」が、10月4日〜5日にかけ開催され、およそ100本の作品が上映されたほか、世界初ハイパーソニックブルーレイディスクによる「AKIRA」の上映と、音楽を制作した大橋力氏(会場となった栃木高校の卒業生)によるトークショーが行われた。またクロージングセレモニーでは、「DIVE」の上映と主演の林遣都さんも登場した。折からの好天にも恵まれ、大勢の映画ファンが集い、全ての蔵が満席となる盛況となった。また、今年は、フランス、チェコ、オランダ、スウェーデンの4か国の大使館が、歴史的建造物を活かした街おこしのコンセプトに賛同し、各国の作品を持ち込んだことで、国際色豊かなイベントへと昇華した。またこの映画祭は、フィルムを一切使わないデジタルコンテンツのみの映画祭でデジタルコンテンツの普及を目的に地域の活性化に結びつく新しい映画祭の実現に取り組んだ全国初の試みとなっている。

蔵シアター前
蔵シアター前

蔵シアター
蔵シアター
写真:財団法人デジタルコンテンツ協会


島根県浜田市:「デジタルで甦る歴史絵巻展 in HAMADA 2008」、盛況裡に閉幕

8月1日〜21日の3週間にわたり、浜田市世界こども美術館において、デジタルアーカイブを活用した地域振興のための特別展示会「デジタルで甦る歴史絵巻展 in HAMADA 2008 〜戦国時代の金屏風からポップカルチャーを体験する旅〜」が開催された。推進母体は、特定非営利活動法人KOBE Creatives 協会(KCA)。

「デジタルで甦る歴史絵巻展 in HAMADA 2008」ポスター(KCAのホームページより転載(http://1st.geocities.jp/kobe_digital_archive/cate00.html))
「デジタルで甦る歴史絵巻展 in HAMADA 2008」ポスター

島根県の取組みについては、DCAJニュースの次号以降で、白書2008執筆者である近勝彦氏(大阪市立大学大学院教授)のレポートを掲載する予定。

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