DCAJ news No.147

1月度 コンテンツ技術オープンフォーラム~SNSと携帯動画の最新動向~

2010年1月22日、財団法人デジタルコンテンツ協会 会議室において、コンテンツ関連技術の情報共有を目的として、1月度「コンテンツ技術オープンフォーラム」を開催した。
今回は、(株)リンケイジア 金氏より「時縁と地縁、経験・思い出でつながる、2つの次世代コミュニティモデル」について、(株)NextNinja山岸氏より「ケータイ動画のすべて」について講演いただいた。

(1)時縁と地縁、経験・思い出でつながる、2つの次世代コミュニティモデル

(株)リンケイジア 代表取締役社長 金相集氏から、「時縁と地縁、経験・思い出でつながる、2つの次世代コミュニティモデル」と題し、SNSにおける新しいコミュニティモデルについて講演いただいた。

SNSサービスをいくつか構築してきたが中々上手くいかないことも多い。そのため、なぜ上手くいかないかを検証した。
ROM(Read Only Member)(80%)、読み書きをするメンバー(20%)、読み書きをするメンバーの中核となるコアメンバー(5%)が安定的なネットワークと考えられている。コアメンバーの働きによってネットワークが活性化されるため、戦略的にどうコアメンバーを作るかが大切になる。通常はコアメンバー層が構築されるまで2年程度かかる。しかしながらそれを意図的に早くするための取り組みは可能である。
ユーザーには、下記の5種類がいると考えられている。

コアメンバー層の構築を早くするためには、アーリーアダプター層をアーリーマジョリティ層に移行させるプロセスが大切である。そのためにはビジョナリーな要素を取り入れることと、実利のあるサービスを提供することが必要となる。

(株)リンケイジアでは、ビジョナリーな要素を取り入れ、実利のあるサービスの提供が可能な2つのSNSサービスを開発した。

リンクロスは、未来について書き込みができることが最も新しい概念で、英語と日本語を同時リリースしたこともあり、海外からのアクセスが半分くらいを占めている。そのため、観光資源として使えないかと考えている。オープンなシステムであるため、twitterなど外部のサービスとの連携も可能である。
リンキーワードは、リンクロスがオープンなコミュニティであるとすると、クローズドなコミュニティ。リンクロスではオープンな軽いコミュニケーションを、リンキーワードでは仲間内での深いコミュニケーションができるようになっている。

(2)ケータイ動画のすべて

(株)NextNinja 代表取締役社長 山岸 聖幸氏から、「ケータイ動画のすべて」と題し、モバイル動画ビジネスについて最新事例も含めた市場動向や、動画ビジネスの収益モデル、ケータイ動画の今後についてなどの講演をいただいた。

ハードウェアとネットワークの向上によってリッチなコンテンツの配信が可能になり、携帯動画は次の新しいコンテンツとして期待されている。今までは携帯動画の市場はほとんどなかったが、2009年に携帯動画がブレイクした。主なブレイクの要因としては以下の6項目を考えている。

一方、携帯動画配信の課題としては、以下の3項目を考えている。

これら課題の解決策としては、無料コンテンツと、有料コンテンツをミックスして配信することで、配信ARPU(Average Revenue Per User)の向上を図ることや、ユーザーインターフェースを向上することで会員の離脱減少や、入会者数や視聴者数の向上を図ることや、CMS(Contents Management System)の導入による運用コスト軽減等が考えられる。

携帯動画配信は、それ自体では、まだメディアとして成立していない。しかしながら、他の媒体と組み合わさってメディアになっている。例えば、雑誌と携帯電話は非常に相性が良く、雑誌を見た読者が、携帯にアクセスして動画などを確認するといった手法で、雑誌の補完的なメディアの役割を果たしているケースもある。また、映画公開前に、映画本編の一部を携帯動画で配信するというプロモーションなども行われている。

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