5月度DCAjセミナー実施報告

 
 
2002年5月30日、DCAjにおいて5月度セミナーが開催された。

21世紀は、人間が中心となるゆとりある豊かな社会が望まれており、そのために「映像」はますます大きな役割をはたすものと思われる。

今回は、このような観点から健康への影響を考えた「映像による健康被害防止のための標準化」、映像があたえる心地よさに着目した「感性コンテンツが拓く新しい世界」について講演を頂いた。当日は本テーマがコンテンツ関係者のニーズを映したものか会議室が溢れるほどの参加者が集まった。
 
 
テーマ1

講師



「JEITA映像評価研究プロジェクトの成果と今後の展開」

産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門部門長 斎田 真也氏
早稲田大学理工学部応用物理学科教授  鵜飼 一彦氏
シャープ株式会社 技術本部情報家電開発センター副所長  千葉 滋氏
 
 はじめに、斎田氏より本研究プロジェクトについてご挨拶を頂いた後、鵜飼氏よりアウトラインの説明としてビデオ「人にやさしい3次元映像をめざして、−映像の生体への効果と影響調査そしてガイドラインの提案−」を上映した。この中では
 1)映像環境の変化、
 2)新しい映像産業、
 3)生体影響研究の必要性、
 4)擬似3次元映像の問題点、
 5)生体影響 総合評価システム紹介が行われた。
この後鵜飼氏より「映像の生体影響」について講演いただき、HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)、2D映像と3D映像時の瞳孔の動き、テレビゲーム等による映像酔い現象等の説明と測定データの紹介、イギリスHarding教授の研究およびITCの規制等が説明された。続けて千葉氏より1996年より創めた本研究プロジェクトの経緯、イギリスITCへの訪問調査、同ITCでの取り組み状況、同映像分析装置の紹介、国際標準化への流れJEITAにおける本プロジェクトの研究現状等を紹介いただいた。
 
 
テーマ2

講師
: 「感性コンテンツが拓く新しい世界」

: 宇都宮大学工学部教授  春日 正男氏
 
DCAj感性コンテンツ事業委員会の委員長である春日教授より講演いただいた。
"今までの機能、性能を追及してきた工業生産、サービスの世界から、人間を大切にする、感性、感受性のある付加価値の得られる新産業、新サービスの創出へ"という提言をもとに、より詳細で具体的な説明をいただいた。

まとめとして、"今後のコンテンツの時代の流れは、
□One Wayコンテンツ(聴く、観る)から=>□interactiveコンテンツへ

 1. 自分が参加できる、さわれるコンテンツ
 2. 五感+感覚で感じ、表現できるコンテンツ
 3. 観る、聴く環境が可変でき、制作者の意図を表現できる。
 4. なんと言っても、楽しいコンテンツ

とまとめ "これを・パーソナライゼーション、・アダプテーション"
そして"心地よさ、と表現する「感性コンテンツ」としませんか"
とまとめられた。

(開発グループ 毛利智博)