 石川県・富来町(とぎまち)。能登半島の中央部西側に位置し、南北29キロに及ぶ海岸線は、能登金剛と呼ばれ、豊かな自然景観を呈する。町の南端の福浦港(ふくらみなと)は、江戸時代から明治時代にかけて北前船で賑わった港として有名である。だが、この港が奈良時代から平安時代にかけて「渤海国」との交流に重要な役割を果たした史実は、余り知られていない。本作品は、日和山の「渤海使節来航の石碑」、渤海使が帰国に際して船の修理等をしたとされる「大ノ澗」や「水の澗」、渤海人を滞在させるための「能登客院」跡といわれる「フルドウ」や「テラヤシキ」等を「続日本紀」「日本後紀」等の史料に照らし合わせながら紹介し、渤海国との交流の歴史で町おこしを進める富来町の今を紹介する。 |