マルチメディアグランプリ


マルチメディアグランプリ・通商産業大臣賞
─ CG部門 最優秀賞 ─

黒澤明映画のための村木与四郎・忍デジタルアーカイブ
受賞者・株式会社黒澤プロダクション/村木与四郎氏/株式会社大林組
MMGP2000


総合監修:村木与四郎
総合プロデューサー:黒澤久雄(株式会社黒澤プロダクション)
プロデューサー:西口 勇(株式会社大林組)
プロダクションマネージャー:田畑 稔(株式会社黒澤プロダクション)
CGディレクター:波多野順子(株式会社大林組)
クリエーター:松下尚嗣、池田淳一郎、松浦由美(株式会社大林組)、北嶋さつき(シーピーシー)
音楽選曲:株式会社1991


映画美術監督の目で記録し続けた
戦後日本の街並みと生活風景をアーカイブ化しデジタルで再現

 世界的な評価を受けた黒澤映画のもうひとつの側面。それは、アカデミー賞に2度もノミネートされた美術監督・村木与四郎氏と忍氏(故人)のご夫婦による映画美術のクオリティの高さです。二人がライフワークとして精緻に記録し続けた戦後の街並みの写真と自らのスケッチやデザイン画が膨大な数となって残されています。これらのスケッチやデザイン画には作成日時や場所、さらには対象物の寸法等の詳細な記録があり、当時の生活風景を知る上での貴重な歴史的資料としても十分な価値があります。今回は、経年変化の著しいこれらの資料をデジタル化するとともに、実際にこのアーカイブを利用して黒澤映画のセットを3次元CGで復元してみました。

※本事業は通商産業省が情報処理振興事業協会に出資し、財団法人新映像産業推進センターが受託して実施する平成10年度「先導的コンテンツ市場環境整備事業」に基づいて実施されました。


受賞コメント

 「半世紀間の東京」の街並みを記録した村木与四郎氏の資料は膨大な数でした。開くだけで、剥がれ落ちる50年前のアルバム。触れるだけで、外れる資料。細心の注意を払いながらデジタル化を進めるのは想像以上の時間を要しました。また、CGの制作では黒澤映画でよく使われる「汚し」のテクニックにより、生活感のある空間表現を追求してみました。タレントを使った実写とCGの合成画面では、人物の影の動きに注目して下さい。

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